LP4000

就活オワタ

今更バレンタイン製作日記。

 れ馳せながらバレンタインでした、という話。
 本来は2月14日なんだけども、同月19日にあった健康診断に備え甘味や炭水化物を控えていた時期真最中だったので、実際に製作・渡したのは22日。

 年はガトーショコラ焼いた気がする。ハロウィンにクッキー焼いたのでお菓子作るのは半年弱ぶりかな。大学来て一人暮らしする前から実家でもちょいちょい作っては配ってた。高校のクラス人数分とかだったしそれなりに安価にかさ増しできるようなアイスボックスクッキーなどなど。生チョコわざわざ人数分作ってくる子とかいたけどよくそんな資金あったなぁと今でも思う。生クリーム高いよ生クリーム。生ものって管理難しいしね。

 年はちと手の込んだものをと思い、サン・セバスチャンケーキを作成した。
 スペインのサン・セバスティアンという都市の、その街の石畳風景が名前の由来だそうな。ケーキを切った断面がダミエ柄、いわゆる市松模様になってるのがこのケーキの特徴。実物は以下制作状況参照。

 日はひとりでてんやわんやしててあんまり作業工程写真に取れなかったのが心残り。では、いってみよー。
 このサンセバスチャン、焼くまでの工程はスポンジケーキとあんまり変わらない。バター生地なので別立てでビスキュイを作る。
 別立ての何が大変ってメレンゲだよメレンゲ。これはガトーショコラでも同じだけど。スポンジケーキみたいな生地はメレンゲ(卵白に砂糖ぶっこんで泡立てたもの)の気泡でケーキをふくらませるからこれがきちんとできてないとぺったんこで失敗したケーキになる。バターが割増の生地なら尚更。下宿にはハンドミキサーなんて高尚なものはなく、8本のいたって普通な泡立て機しかないのでひたすら手動でかき混ぜる作業が始まる。料理もお菓子も手際とかスピードが重要だからこれは骨が折れる。
 そんでできたメレンゲがこちら。

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 これで卵3個分のメレンゲ。ボウルのサイズが25~6センチなのでそれなりの量なのがわかる(かも)。空気を含んで白くなり、元々の卵白と比べると相当ふわっとなる。所要時間15分くらいかな。前に作った時よりは時短になった。

 白黒模様にするためにプレーンな生地とココア入りの生地、2つ分を焼く。今回は15センチの丸型を使用した。ココア生地は混ぜ込み量が少なく、プレーンよりやや薄い焼き上がりになってしまった・・・・・・。必要最低限の高さにはなったけども。

 冷まして落ち着かせたところで組立をする。ケーキの断面が綺麗にできるか肝心な作業。
 まず2つの生地を2枚に等間隔でスライスする。ケーキスライサーなんて高尚なものは(ry なのでもちろん手作業。

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 爪楊枝まみれなギタラクル状態のココアケーキ。底辺から同じ高さの位置に刺してスライスする目安にしている。上のぽっこりふくれた部分は使わないのでさっぱりカット。同じ要領で白2枚、黒2枚のケーキにスライス。
 キッチンによくある万能包丁だとケーキやパン類はぼろぼろになって綺麗に切れないので、今回新兵器を投入。

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 パン用ナイフ。西友で500円くらいで購入しまんた。案外安く手に入って満足。大活躍しましたよ、えぇ。
 スライスしたケーキを輪っか状にくり抜きパーツに分解する。くり抜くには大きさの合うケーキ型を使って、クッキーの型抜きのようにすれば簡単なのだけど、そんな多種類を持っているわけもなく。クッキングシートで型紙を作ることにした。

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 図解するとこんな感じ(円の直径はうろ覚え)。細長い刃物でないとカーブをうまく切り取れないのです。これも4枚とも全部でやる。ケーキは柔らかく脆いしカットしたパーツも細くなるので丁寧に細かく細かく・・・・・・。

 したらば組み換え。白黒交互に取り替えて、弓道の的のようにする。これもゆっくりゆっくりと。組み換え後がこれ↓

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 ちとぼろぼろなのはご愛嬌ということでひとつ。これをまたまた白黒に重ねていく。つなぎにはアンズのジャムを使用。バター生地にはアンズジャムが相性が良い。ザッハトルテも確かアンズジャムを使ってたはず。お湯でゆるめてフルーツソースっぽくしてからぬりぬり→重ねるを繰り返し組み立てる。

 仕上げにガナッシュ(生チョコ)をケーキ全体に塗って表面をコーティング、固めてできあがり。ね、簡単でしょう?

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 持ち運び用の箱から取り出した様子。見た目が真っ黒で寂しいので粉糖ふりかけてみました。

断面

 断面がこちら。模様もうまくいったようで一安心。切り分けた時の彼氏さんのリアクションに(・∀・)ニヤニヤしつつ実食。
 生地がしっかりめ+ガナッシュコーティングでけっこうガッツリくる仕上がりになっております。彼氏さんと半分こして食べました。喜んでもらえたし我ながら上出来なのでは(´∀`)作ってよかったーと心底思った。

 はしっとりめのものばかりでふわふわなケーキ焼いたのはこれで片手で数えられるくらい・・・・・・製作上仕方ないのかもしれないけど、焼きあがるとケーキの底部分が焦げたのかってくらい固めになるのが気になるところ。趣味程度だけどもうちょっとうまくなりたい。

こんなところで以上。